私とパン作り
私自身、独学でパン作りを始めた頃は、ホームベーカリーでのパン作りでした。焼き立てを食べると美味しいのですが、イースト臭が気になり翌日は硬いパンにがっかりしていました。その後、ドイツでのパン修行、個人店や大手パン屋での製造経験を経て本格的なパン作りを学びました。そこにあったのは時間をかけて手の込んだ製法で吟味された材料でのパン作りでした。
子どもが産まれてからも時間をかけたパン作りをし、生地の状態も分刻みでチェックしていました。子育てをしながらのパン作りは体力的にも精神的にも大変なものでした。子どもがぐずったらパンのことは後回し、放置しすぎたパンは美味しいはずもなくストレスになっていました。
そんな中取り入れたオーバーナイト法では、自分の好きなタイミングでのんびりとパンを焼くことができ、体力的にも負担が少ないので日常的に取り組めて気分転換になりました。子育て中でもできて家族に「おいしい!」がもらえるパン作りは、心に余裕ができて育児も楽しむことができます。
そして何より家族や友人、周りの人が私の作るパンで喜んでくれる!手作りパンで人に喜んでもらうことは大きな自信となりました。これが私のパン作りの原動力となっています。